パタゴニア

こちらはM-51 フィールドジャケット。歴史的なディティールを備えたヴィンテージです。


M-51、ヴィンテージの証

古着の価値は細部に宿ります。このジャケットが「いつ、どこで、どのように生きてきたか」を紐解いていきましょう。

  1. 「襟」の形状:このジャケットは、シャツのような平たい「ポインテッドカラー」をしています。これが最大の識別点。後継のM-65は、襟の中にフードを収納するためのジップを備えた「立ち襟(スタンドカラー)」に変更されます。この「襟を寝かせて着る」スタイルは、M-51以前のフィールドジャケットにしか出せない、クラシックなニュアンスです。

  2. CONMAR社製「アルミジッパー」:刻印された「CONMAR」の文字と、アルミ素材。これがこのジャケットの年代を決定づけます。M-51は初期から中期(1950年代)にかけて、このアルミ製ジップが採用されていました。後の真鍮(ブラス)製よりも希少価値が高く、ヴィンテージ特有の光沢が心を掴みます。

  3. 内側のステンシルとドローコード:襟裏の「F-8917」というステンシル。これは当時の兵士による識別番号、あるいは部隊の管理番号でしょう。そして、襟から無造作に伸びる平紐のドローコード。これらは1950年代の米軍官給品に見られる機能的なディティールです。


この一着の「価値」

M-51フィールドジャケット、それもアルミジッパー仕様の初期・中期型は、年々枯渇が進んでいます。このアルミの銀光りとFステンシルは、まさに「朝鮮戦争時代」を駆け抜けた歴史そのものです。

第2次世界大戦の面影を残すクラシックな襟の仕立てと、その後のミリタリーの標準となる4ポケットの機能性が同居している。

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